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地球上の全ての生物、動物、植物、微生物は、整然とした秩序や法則のもとに循環していることがわかってきています。
現代は、改めてその自然の多様性や循環の重要性が見直されはじめてきました。
その理由は、自然界で人間だけが、回復不能なほど自然破壊をしており、自然の秩序を破っていることもあり、その破壊活動が、地球自身の自然治癒力のトリガーを引きかねない懸念から、歴史的な大きなポイントの状況にあると唱える環境学者が少なくないことが1つ理由として言えると思います。
本コラムでは、自然環境活動のプロパガンダを唱えるものではございませんが、自然エレメントの1つの「土」との上手なお付き合いにフォーカスをあてて、自然と向き合う姿勢を真剣に学ぶ人々の活動を、執筆してみたいと思います。
土に触れることで取り戻せるニュートラルな自然感覚

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携帯電話で長電話をしていて、頭痛を感じる人は、少なくないのではないでしょうか?
現代社会人の多くは、あまりにも数多くの電磁波を発する機器デバイスに囲まれています。
電磁波が与える悪影響は、医学的見知からは証明されているとは言い難いものの、そこに反発するかの如く、アーシングという言葉が近年、密かに話題と注目を浴びています。
アーシングとは、体内に帯電している磁場や電気を、土に裸足で触れ合うことによって、体の電気磁場を調和する方法です。
筆者も体に電極をつけながらメーター計測して、そのまま裸足で土を踏み、電極メーターがみるみるうちに下がっていった体験をしたことがございます。
そして起こる感覚は、とても体がニュートラルな、自然な感覚を取り戻せたということです。
五感そのものが自然な感覚になっていきます。
土に住む微生物とその種類が多いほど、それは豊かな土と考えることができますが、軽井沢のような豊かな自然、浅間山に育まれた森林の中では、とても効率的なアーシング効果が期待できますよね。
そして、裸足で大地を掴むことで、地球をダイレクトに感じ、自然でニュートラルな感覚も抱けるようになるのではないでしょうか?
瞑想の世界ではグラウンディングといって、自身の本当の立ち位置を、常に確認しているチャクラ「ムーラダーラ」が尾てい骨にあるとされています。
そのムーラダーラチャクラは、ご自身の生活が、より自然にオーガニックに存在できているのかを常に確認して、あまりにも機械的な、自然と乖離した生活をしていると、体調に不調を起こすことでブレーキをかけるチャクラとも推察されています。
軽井沢の、土、川の水、浅間石、綺麗な空気、美しき光、森林の香り。
数えきれない豊かな自然環境のそれら多くに、自然のエレメントとアーシングして調和をしていくことで、自然循環の中に生きる、自然を謳歌する喜びにきっと包まれていくことでしょう。
土との素晴らしいお付き合いの最初の一歩。
それはまず最初に、裸足で、大地、自然の土に、直接触れ合ってみることを、オススメいたします。
オーガニック・自然栽培農家の土に向き合う姿勢

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オーガニック・自然農法を実践する農家や家庭菜園の世界において、必ずよく聞くいくつかの言葉・キーワードがあります。
例えば、
- 不耕起栽培
- 無肥料・無農薬栽培
- 種取り
などでございます。
こと、人間だけが、自然界の秩序を破れる存在のため、土の中で起きている事象を効率性から不都合に思い、農薬・化学肥料等を投じて、自然循環サイクルを止めることもできてしまいます。タネを繋ぐことのできないF1改良種をも開発しています。
一方、オーガニックベースの自然栽培や自然農法を主義とするお百姓さんはスタンスが異なります。
彼らの一部には「カオス区」と呼称される概念で、土、畑に特別なエリアを持つことがあります。
それは、人間が栽培品種のエリアを決めるのではなく、数十種類に及ぶ品種のタネを、同時に同じ場所に蒔きその場の草だけを与え、やがて芽が生え、その場の競争に勝ち残った野草や品種を、そのままそこに生かして栽培する自然農法です。
「自然力本願」という言葉があるように、土と自然そのものが持つ治癒力を、信じ切って見守ることで栽培を行っていきます。
さらに言えば、土を耕すということすらもしません。
不耕起栽培(ふこうきさいばい)のように、畑を耕さずとも、カオス区ではそこに合った品種が競争に勝ち残るため、そもそも栄養素を雑草からさえ独占して芽が生えることもあり、品種にとっては耕されない方が育つ土、良い栽培環境になるというメリットがあります。
人間が畑を耕すことをしなくても、植物の根が既に土を耕しており、必要なことは全て植物自身が行っているという考え方です。
もし健康な土のために人間ができることがあるとすれば、そもそも健全な土には、あまり何もしないこと。
そして、すこし元気のない土であれば、微生物の特徴を解析した上で、有機肥料を与えることと思われます。
植物は、移動できる動物と違って、タネを通じてしか移動ができないため、植物自身、必要な微生物や栄養素が自身のもとに集まるように、生きながらえようとしています。
必要な雑草も不要な雑草も、人間の観点でその主観もまた人間。
土自身が、自然に還っていくために、自然力で行なっているプロセスをよく観察することから、土と人間の良きお付き合いと改善は始まることと思われています。
人間は、「ここにはトマト、ここには紫蘇」と、土地のエリアと生産効率から自然界のルールを無視して畑を栽培運用します。
しかし、自然界には共存共栄という法則があるため、その土に、本当にどんな野草が最適なのかは、人間には簡単にはわかりません。
人間が自然界にできることは実はあまり多くなく、食べるための収穫には、自然の力を妨げずに、植物自身の自然な生き方を、よく育つように、愛情をもって少しだけコントロールしてあげるだけというものですね。
自然農法を営む農家さんの多くは、土とのお付き合いを真剣に考え取り組んでいます。
土をより良く、美しく、香り豊かに、そして自然界の循環サイクルに調和させて健全に保つ1つの秘訣が、自然農法を営むオーガニック農家さんには、学ぶことが多くあるのかもしれませんね。
土が3年でできるプロセス

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筆者は北海度の畑を取材中、3年間かけて土が生まれるプロセスを見させていただいたことがあります。
それは、木樵さんが薪ストーブ用の薪を製材する過程で生まれた、大量のおが屑を、ただ、まとめただけのものでした。
この木樵さんは、チェーンソーに使う油にさえ、天然の廃油で運用していたため、おが屑に化学物質は一切残らない配慮がされている仕組みでした。
大量に排出されるおが屑は、畑一面に敷き詰められるほどの量で山積みになっております。
1年前のおが屑、2年前のおが屑、3年前のおが屑と。そこには並んでいました。
1年前のおが屑には、そのおが屑を栄養とする微細な微生物の分解がはじまっている気配を感じ、、2年前のおが屑には、ミミズが元気に生息して活動し始めます。3年前のおが屑は色もすでに土色に変色して、土と見間違うものであり、もう畑に使用できるとのことでした。
これら、おが屑を土に変えていったのは、有機物を好む、微生物の働きです。
有機物といえば聞こえは良いのですが、動物の排泄物や死骸であったり、植物でいえば落葉や枝木。
それら有機物を分解する微生物がいてはじめて自然循環が起こり、もともとは死の集合体であったものから、新しい生命を作り出す土となります。
土とはまさに自然のサイクルの中立循環地点で、生命のリサイクル工場のようなものなのかと感じます。
そして現代文明において、生命を育む土壌そのものに、多様な化学薬品を投じられ土の健全さが問われているものです。
10年もほっておけば土の中にいる微生物の働きで正常な土の活動を取り戻せることもできるかと思いますが、それは同時に、土の中に微生物がたくさんいることが必要ということですね。
もし、軽井沢に新しい土地を手に入れて、家庭菜園やガーデニングをはじめとした、土とのお付き合いをする際などには、ぜひ、その土にいる土壌菌・微生物さんを活かしていきたいものですね。
最後に…
ここまでの長文をお読み下さりありがとうございます。
ぜひ、香りの豊かな土とともに暮らす生活を想像してみてくださいね。
自然循環の中立的なニュートラルポイントがそこにあり、自然循環の本質が土にあることを思い出せることと思います。
軽井沢の雨上がりの土から、素晴らしき香りがあなたの心を癒しますように。
以上、「土との自然なお付き合いの仕方」でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。