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軽井沢に訪れる方は、まず最初に、その香りの良さに心打たれる人も少なくありません。
軽井沢の標高の高さ、緑の豊かさ、自然木々の多様性など、軽井沢独自の香りの秘密はたくさんあります。
本記事では、軽井沢の美しい景観に合わせて、人々を魅力するその“香り”をご紹介いたします。
標高1000Mの澄んだ空気が伝える軽井沢の香り

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軽井沢は、新幹線の通る「軽井沢駅」で標高が940メートルとなっております。
軽井沢駅に降りたその瞬間から、深く深呼吸したくなるような清々しく澄んだ空気とその香りは、1000メートル近い標高と、浅間山の豊かな森林がもたらしてくれる恵みです。
さらに人気の別荘地区、千ヶ滝別荘エリアは、標高がさらに高く、国道から200メートルも高い1200メートルもの標高地にも別荘が軒を連ねます。
標高が高くなるほど空気は澄んでいき、また、自然の香りもよりダイレクトに感じられることでしょう。
浅間山の麓から、山頂の標高2568メートルまでは、人のあまり存在しない森林が続きます。
雨上がりの土の香り。神秘的な朝の森林の香り。霧に包まれた時の荘厳な自然の香り。
様々な香りに包まれていく喜びが軽井沢にありますので、さらにご紹介していきます。
独自の香りを生む軽井沢の木々たち

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軽井沢では、下記のような木々が香りのハーモニーを生んでいます。
- カラマツ
- モミジ
- ミズナラ
- シラカバ
- コブシ
- ケヤキ
- ハルニレ
- タラノキ
これらの中でもとりわけ、軽井沢独自の香りを生んでいる要因として「松」の存在は、香りの大きな特徴を与えている木といえるでしょう。
松の香りには、気持ちが深く優しく落ち着く香りである反面、冷静さと集中力を高めてくれる、鋭さと英知にも満ちたような香り。
日本人にとって松は、歴史的にみても相性が良いと思われ、日本精神への回帰さえ想起させる深みのある香りです。
いつまでも深呼吸をしていたい気持ちにさせてくれます。
アロマの世界での松は、「和」の象徴的な香りとして位置付けられ、安眠効果の高い香りと高く評価されています。
実用的にも、抗菌・抗真菌抗ウィルス作用・呼吸器系循環器系の改善に、効能成分が含まれているそうで、軽井沢に来ると、「あ!久しぶりに呼吸した!」って思えるのも、松の香りによる効果なのかなと、不思議とうなづけるものがあります。
贅沢にも軽井沢は、本物の松の香りを大自然で深呼吸しながら体験できる町です。
さらに松の香りと相乗して、白樺やモミジがハーモニーを生み、美しき景観ともブレンドされていく様子はまさに芸術的。
筆者の知る限り、ここ軽井沢特有の特別な香りがあるように思えてなりません。
雨上がりの土の香り

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軽井沢別荘に長期滞在していて、神秘的な体験として、いつまでも忘れられないことの1つが、雨上がりの土の香りです。
その香りは、まさに生きた有機的な香りで、体の全細胞が突然目覚め活性化するような感覚に至るものです。
本来、豊かで新鮮な土を掘れば、そこには豊かな生命の存在が感じられ、健全な土壌であればあるほど、土には有機生命の芳香が感じられるものです。
特別な日に、特別なお店で、軽井沢でデートするのも素敵ですが、筆者は、雨の日に軽井沢の香りに包まれるだけでも満たされます。
それは軽井沢駅から旧軽井沢に歩く本道にも、標高のより高い別荘地にも、軽井沢のあらゆる多くの場所で素敵な香りが感じられるものです。
雨として土の中を流れ保水される水は、その有機生物を謳歌させ、やがて育った木々から落葉するその葉、針葉樹のカラマツなどの葉が、土壌の生命に栄養を与えています。
土の中の多くの有機物や微生物が自然循環というサイクルを見事に繰り返して、やがて豊かで美しい土になって歴史の香りがすることが、土が豊かな証とも言えます。
浅間山のその木々たちは、確かに土壌を育て、雨上がりの土の香りから我々人間に、生命の循環を教えて感じさせてくれるのです。
あまりにも人工的な都会の土では、雨が降ればただの泥になってしまい、土壌や森として育っていく自然循環のサイクルには到底なく、その香りにも有機的存在は僅かにしか感じられません。
考古学者や地質学者が、土や地層から歴史を感じ取れるように、我々にも土の香りから、生命のサイクルを感じ取れるものです。
多くの近代的文明が、土を追いやり、健全な土壌を失い、ある国においては砂漠という末期を迎えておりますが、土壌の扱いこそが、文明の寿命を決めていくという学者がいるほど、土から離れては、我々は文明の崩壊に加担してしまう一方なのかもしれません。
軽井沢の土の香りの中には、とてもたくさんの情報が含まれています。
我々人間の暮らしにおいても、生命の多様性と循環を大切にして、火、水、大気、自然のエレメントを本来ある循環にそって、生かし守っていく姿勢が大切なのかもしれません。
そんな土の大切さを、雨上がりの香りにダイレクトに感じることができる。本当に貴重な場所であると感じずにはいられません。
シーズン以外も魅力的な四季の香り

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軽井沢を愛してやまない人々にとっては、避暑シーズン以外も一年中が魅力的な町です。
軽井沢の四季折々の香りは、精神的にも、日常生活にも、人間関係をも結んで豊かにしてくれます。
春には、新緑の香りとともに、多くの植物がツボミとして姿を現し…たと思ったらすごい勢いで咲き誇り、無数の木々や植物、ハーブが昆虫と共演し、鳥は餌を求め奪い合います。
梅雨時期には、森から気持ちの良い土壌の香りが伝わり、土の中の有機物の香りが明瞭に存在を伝えてきます。
夏には、街全体が愛の象徴”緑”で包まれる、緑の香りのシーズン。新鮮な空気を味わえるとともに、多種多様な野草やハーブを味わえ、バラのガーデニング、苔が美しい日本庭園、緑がいつまでも元気なリビングの植物も、緑と触れ合うに最高に気持ち良い時期です。
秋には、薪ストーブのノスタルジーな香りと、冬の訪れに、人と心の温もりを感じます。紅葉の落葉はやがて土の栄養となり、土壌をさらに豊かな香りへと育てます。
冬には、研ぎ澄まされた凜とした空気の香り。その土の下で息を潜めて根を張る球根の数々、そして樹氷。厳冬の雪に覆われた浅間山の雪化粧の先には、綺麗な星々を描く宇宙と一体になれます。
軽井沢は避暑地で有名ですが、現地では、一年中見どころだらけとも言える自然の芸術劇場。
もしかしたら、軽井沢にいきたいと思ったその瞬間が、あなたにとっての最高の軽井沢シーズンなのかもしれませんね。
香りと脳の関係

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現代医学では、人間は300種類以上の香りを嗅ぎ分けることが出来ると言われており、マウスにおいては1000種類以上も嗅ぎ分けられるとのことです。
香りは、電気信号として脳に伝わり脳内の血流にも影響を与えることが分かっております。
香りは、人間に確かな影響があることは既に事実として、代替医療分野での研究が加速度的に進んでおります。
目に見える医学として発展した現代医学から、目に見えない医療として、いまとても成長している分野がアロマテラビーです。
アロマ精油は、まだ医療品ではなく「雑貨」でありますが、今後は、膨大な生理学的反応をもとに、香りの効能が体系的に科学的に確立していくことでしょう。
まだ長い年月を必要とすることが予想されますが、軽井沢の香りも、どのような効果が立証されるのか科学的に知りたいところです。
筆者の観点では、軽井沢の香りの1つとして、多くの芸術家の創造意欲をかき立てる傾向があります。
創造の源泉となっている香りの何かがあることは、論より証拠という言葉があるように、芸術家の多くが軽井沢を選んでおります。
創造意欲と香りと脳の影響の関連性を、いつか証明してくれるかもしれませんね。
アロマテラピーで取り扱われる精油の多くも、野草として存在しており、軽井沢は香りだけでも人を魅了し、人生を根幹から揺さぶってしまうようなほどの魅力的な町。
その自然暮らしの中で、ライフスタイルを大きく変化させはじめている方が増えています。
自然の香りと向き合うことで、精神的、生活習慣、良い影響の徴しを感じとれ、天然のアロマヒーリングを受けられるのが軽井沢という町です。
森林浴で選ぶ 軽井沢追分エリア
森林浴効果を求め、軽井沢に別荘を考える方も非常に多くいるとお話しを聞ききます。
軽井沢エリアを大きく分けて、「森」という観点で森林浴を求める場合、オススメの別荘地は追分であり、とても人気の地域です。
より深い森を求めている芸術家の方々の多くが別荘を持ち、通年で真に芸術と向かい合わせてくれる、そんなエリアが軽井沢追分です。
「からまつの森」がある千ヶ滝別荘エリア
中軽井沢駅から北上したところにある千ヶ滝別荘。松の木が多く存在し、300坪単位での高級別荘が並びます。
個性あふれる様々な戸建で自由に別荘ライフを謳歌しているようですね。
最後に…
ここまでの長文をお読み下さりありがとうございます。
軽井沢の香りの魅力を文章で伝えることの難しさを痛感いたしました。
ぜひ、軽井沢にお越しの際は、香りの違いにも注目してみてくださいね。
その有機的な香り、綺麗な空気の先にある何かを、感じ取れることと思うと同時に、きっと軽井沢の神秘的な何か、その奥深さにも気づいていただけることと思います。
以上、「魅力的な自然の香りに包まれる軽井沢をご紹介」でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。