軽井沢と、その豊かな自然が育む多くの動物を愛す人々へ
どんな動物が住んでいて、どんな暮らし方をしているのか好きになればなるほど学んでいきたいですよね
本記事では、中でもかわいいと人気の軽井沢の野生動物をご紹介いたします
軽井沢に生息するかわいい野生動物をご紹介
ニホンリス(ホンドリス)
軽井沢の町獣に指定されているニホンリス。彼らの特徴は、
- 体のわりに尻尾が長い
- お腹と尾の先が白い
- 昼行性で朝と夕方に活発に活動
- クルミを食べるとき、殻を真っ二つに割って食べる
- 冬眠をしない
などがあります。
ニホンリスの体長は16~23cm、尻尾の長さは13~17cmで体のわりに尻尾が太くて長いため、実際には大きさが30~40cmくらいに見えます。外見は全体的に夏は赤褐色、冬は灰褐色でお腹と尻尾の先が白いことが特徴です。
基本的に昼行性で、軽井沢では森に入るとニホンリスと簡単に出会うことができます。5月には子連れの親子で、8~9月にはクルミを頻繁に食べるため、オニグルミの木の枝上でクルミをかじっている姿を観察できます。森の中の別荘では、庭をちょこちょこと走り回るかわいい姿も見ることができます。近年は生息地の減少で数を減らしているといわれ、軽井沢は人間の生活圏近くにニホンリスがいる数少ない地域です。
クルミを食べると真っ二つに割れた殻を食痕として残すので、新しい食痕があれば近くにニホンリスがいる可能性があります。
ニホンリスは冬眠をしないため、冬には雪上に足跡を残します。後ろ足が前、前足が後ろにきて前足同士と後ろ足同士がぴったり並んでいたらニホンリスの足跡です。冬は餌を求めて森から人間の居住地周辺にやってくるので観察が楽になります。
ムササビ
軽井沢では観察会などでメジャーなムササビ。その特徴は、
- 実はけっこう大きい
- 顔には両頬に白い帯模様がある
- 長い前足と後ろ足の間に皮膜がある
- 尻尾が円錐形で太い
- 夜行性で「グルー グルー」と鳴く
などがあります。
ムササビの体長は27~48cm、尻尾の長さが28~41cmで近縁種のモモンガに比べるとかなり大きい動物です。実は、日本固有のげっ歯類(ネズミの仲間)の中で最大の大きさを持つのがムササビなのです。
顔には両頬を通る白門と呼ばれる白い帯があります。ムササビの顔を正面から見ると、白門がカタカナの「ハ」の字に見えます。
そして、ムササビの最大の特徴といえば、前足と後ろ足にかけてついている皮膜です。この皮膜を広げて空を飛ぶことができます。まあ、正確には木の高いところから低いところへ移動する「滑空」なのですが、ムササビの活動時間は夕方からの夜行性で、夕暮れの中でこの滑空を見ると座布団が空を飛んでるように見えます(笑)。
ムササビは「グルー グルー」と顔に似合わず不気味な声で鳴きます。夜行性なので夜に鳴くのですが、夜真っ暗な中でこの声を聞くと少し怖くなります。しかし、この声こそがムササビが近くにいることの証明なので、聞こえたら周囲を注意深く観察してみましょう。
ヤマネ
森の妖精とも呼ばれ、天然記念物にも指定されているヤマネ。その特徴は、
- 手のひらに乗るほど小さな体
- ハムスターに似た顔
- 淡い褐色の体に背中には黒い線
- 尾には長い毛
- 冬眠をする
などがあります。
ヤマネの体長は6~8cm、尻尾の長さは4~5cmほどで小柄な動物です。顔はハムスターに似ており、前身は淡い褐色の体に背中には後頭部から尻尾の付け根にかけて黒い筋が通っています。
ヤマネは他のげっ歯類とは独立したヤマネ科に属しており、尻尾には房状に長い毛が生えています。この尻尾は外敵に襲われた際に骨だけ残して皮膚と毛だけがズルッと抜けます。トカゲと違って一度失った尻尾は生えてくることがなく、一度きりの緊急避難です。
ミズナラやブナからなる森林に住み、樹上性で木の幹を登る時はへばりつくように移動します。ヤマネの特技で平行に走る細い枝をぶら下がりながら移動することができます。主な餌は昆虫類ですが、花の蜜や果実、種子なども食べます。
ヤマネは樹洞や土の中で冬眠する習性があり、その丸い姿から「まりねずみ」などとも呼ばれます。ヤマネはズボラな性格ともいわれ、冬眠の場所は自分が快適なら割とどこでもいいようです。軽井沢では民家の布団の中で冬眠中のヤマネが見つかったというエピソードもあります。
最後に…
ここまでの長文をお読み下さりありがとうございます。
軽井沢に生息するかわいい野生動物をご紹介いたしました。
軽井沢町で野生動物を見かけても、慌てず、驚かさない様に、じっと観察していきたいですね。
以上、
「軽井沢に生息するかわいい野生動物をご紹介」でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。